1時間のウォーキングで消費するカロリーはどれくらい?

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1時間のウォーキングで消費するカロリーはどれくらい?

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消費カロリーの計算式

運動したときに消費するエネルギーの値を正確に計算することは非常に難しい問題です。個々の身体的な状況によっても変化し、運動の内容も厳密に知る必要があるからです。しかし全く分からないのではダイエット等の、身体の管理をすることができなくなってしまうので、目安として簡単に計算できるように計算式が出されています。エネルギーの使用量、つまり消費カロリーに対して影響力を持つ要素として体重と運動を行った時間、そしてその運動の強度があります。そしてこの強度はMETsと呼ばれ、計算式ではこれら三つの要素に定数を掛け算したもので消費カロリーを算出します。要素それぞれ、体重ではキログラム単位、運動時間は1時間単位で計算式に代入しあとは決められたMETsと定数の値を使って出てきた数値にキロカロリー単位を付けて読めば分かります。ちなみに定数は1.05であり、METsは様々な運動に合った数値が表にまとめられており、ウォーキングの場合には3.8となっています。

ウォーキングを1時間すればいくら消費するのか

例えば体重50㎏の人が1時間ウォーキングをすれば約200kcal消費することが分かります。このときの運動強度はウォーキングとしてすべてまとめられていますが、ここでの歩く速さは分速90mを越えています。実はこの速さは早歩き以上のスピードであるためもしそれよりも遅いのであれば200kcalよりも気持ち少なめで考えるほうが良いでしょう。それにこのペースを続けて1時間も歩く計算をしています。ウォーキングではできるだけ長時間継続するほうが脂肪の燃焼が促されるとされており、実際に1時間を超えて歩いている人も多くいますが、いきなりこのペースでこの時間続けると疲れを感じるかもしれません。しかもこれだけやって消費するのは200kcal程度であり、これはご飯1杯にも及びません。それほど運動によって消費していくのは難しいことなのです。一日で消費するカロリーで言えばこうした運動によるものに加えて代謝による消費を考慮する必要もあります。こちらは人間が生命として体を維持するのに必要な体の内部機能を動かすためのエネルギーで、無意識に消費することができます。この代謝によるものは意識もなく疲れを感じるものでもありませんが、特別ハードな運動をしていない限り、全消費カロリーのうち高い割合を占めています。全消費カロリーの半分以上はこの基礎代謝で、1000kcalや1500kcalを超える数値となります。

ウォーキングによって代謝も上がる

代謝による消費エネルギーの値がそれほど大きなものであれば運動する意味があまりないのではないかと思うかもしれませんが、そのようなことは決してありません。運動そのものによって直接消費する値が100kcalや200kcal程度であっても、運動をすることで人体は代謝を上げることができるのです。一時的に運動後には代謝が上昇し数時間の間は通常よりもエネルギー消費量が上昇します。また日々の運動によって筋肉量が増えてくれば運動の前後に関わらず通常時の平均代謝を上げることにもなるのです。1時間ウォーキングをしていくらの消費カロリーになるのかといったことだけを知るのではなく、こうした周辺知識を身につけることで運動を続けるモチベーションにもなっていくのです。