うつ病や自律神経失調症といった現代病はストレスが原因と言われています。
本来、自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが保たれていなければいけませんが、ストレスが蓄積するとバランスが崩れて、体にさまざまな影響を及ぼすのです。
ストレスを溜めない生活をするのが一番効果がありますが、なかなか思うように行きません。
そこで、ストレス解消効果があるウォーキングを取り入れてみましょう。
目次
自律神経とは?
少し難しい話になりますが、人間には中枢神経と末梢神経があり、末梢神経は体性神経と自律神経の2つがあります。
体性神経は自分の意志で体を動かす働きがあり、自律神経は内臓の働きに関わるものですから、自分ではコントロールすることは出来ません。
自律神経には脳から心臓や肺、胃腸、肝臓など多くの内臓に指示を与え、コントロールする重要な役目があります。
そして、自律神経には上述したような交感神経と副交感神経がありますが、交互に働くことで体のバランスを保っているのです。
自律神経の交感神経と副交感神経について
交感神経と副交感神経は交代で活動しており、それぞれに活発に活動する時間帯が存在しています。
交感神経は、昼間人間が仕事をしている時間に活発化し、逆に副交感神経は人間が休む時間帯である夜間に活動するのです。
自律神経の中でも、交感神経がストレスを感じたり、働きすぎると体の冷え、胃腸の調子が悪くなる、倦怠感など体調に変化が現れやすくなります。
特に昼間に働きすぎたり、ストレスを感じることが多いとこのような症状が出ますから、副交感神経が活発に働く環境を整えてあげなければいけないのです。
自律神経のバランスを整えるにはウォーキングが効果的
仕事で忙しい、ストレスを受けることが多く自宅でリラックスする時間が少ないと、自律神経のバランスが徐々に崩れて、自律神経失調症やうつ病を発症する可能性が高くなります。
自律神経を整えるには、食生活や睡眠、日常生活のリズムを整えることも大切ですが、適度な運動で解消するのも効果的です。
誰にでも出来て、体への負担が少ないウォーキングではゆっくりと呼吸をすることで副交感神経の働きがか活発になります。
外でウォーキングすると気分転換になり、ストレスを解消するには最適な運動なのです。
ウォーキングに適しているのは朝よりも夜間であり、仕事が終わり、食後に行うと血流が良くなります。
血流が良くなることで、疲労回復も出来ますし、腰痛や肩こりの改善にもつながるのです。
また、ウォーキングにはこのような効果以外にも、運動不足の解消、生活習慣病の予防、ダイエットなどの効果もあり、歩くだけでさまざまな健康効果を得られます。
毎日ウォーキングをするのが健康の為には良いのですが、忙しく時間が確保出来ない場合には週に数回でも構いません。
運動が出来ない時には、自宅で数回深い深呼吸をするだけでも気分がスッキリします。
これからも元気で働く為には、心身ともに健康でなければいけませんから、ストレスを上手に解消しながら日々を過ごしましょう。
ここまで述べた内容に取り組んでみても、体の不調がなかなか改善されないようでしたら、早めに精神科や心療内科のある病院で診てもらうことが大切です。